水中ポンプの選定

水中ポンプの選定

水中ポンプには様々な種類がありますので、用途に合わせた最適機種の選定が重要です。
水中ポンプ選定の際や、現行機種の見直しなどの参考にして下さい。

流体仕様

水中ポンプ選定の際には、流体の仕様は非常に大きなウエイトを占めています。
取り扱う流体は大きく分けて以下の3つが一般的です。

清水

水中ポンプ 清水

異物や汚物などの固形物が含まれていない液などを指します。

腐食性の液も異物も無いため、樹脂製のポンプや、樹脂+ステンレスのポンプ
など、比較的安価な製品で選定できます。

羽根形状などは要求流量や揚程などを鑑みてクローズやボルテックス、
セミオープンなどが一般的です。

清水ではあるが温度が高い(40℃以上)場合は、高温仕様の製品を選定します。

清水用水中ポンプ一覧はコチラ

汚水・汚物・雑排水

水中ポンプ 汚水汚物雑排水

材質的には鋳物もしくは樹脂+ステンレスが一般的です。

汚水用水中ポンプは比較的高揚程を求められるケースが多く、

ポンプ下部にストレーナーと呼ばれるメッシュが装備されます。
樹脂製水中ポンプでは耐久性に不安が残る場合など、鋳物製を選択します。
清水用と汚水用で共用可能なポンプもあります。

汚水のpH値が高い場合や腐食が懸念される場合は
オールステンレスの水中ポンプや耐食性水中ポンプを選定したほうが、
ランニングコストが安価に済みます。

砂など、摩耗性のあるものが混入する排水では、サンドポンプなど、
耐摩耗性を考慮した選定をします。

汚物・雑排水用は大きな異物を想定していますので、
異物通過径は選定上、大きなポイントになります。
また、インペラ形状はノンクロッグやセミオープンが一般的で、
要求揚程と流量とのバランスを鑑みて水中ポンプを選定します。

雑排水において、大きな繊維状の物や、ビニールのゴミなど、
多様な固形物が想定され、詰まりが懸念される場合は、
カッターインペラを採用した水中ポンプを選定します。
インペラに巻き込まれた異物を裁断し、排水する為、詰まり
の予防になります。

腐食性液

薬液ケミカル用水中ポンプ

腐食性液とは、海水をはじめクロム酸、塩酸、硫酸など、化学薬液を含む
液体のことを指します。
こういった鋳物やステンレスなどを腐食させる液には、
専用の耐食性のある水中ポンプを選定します。

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